2006/6/10 東京書籍 232ページ 1575円(税込) *書店入手可
地の漂流者、藤原新也が書き下ろすあらたなる都市の伝説。
「死んでもええやん!」突然、吐き捨てるような叫びが背中に突き刺さる。振り向く。
通りは相変わらず音のるつぼだったが、そんな中でまるで他のすべての音が消えたかのように、その少女の声だけがなぜか明瞭に私の耳に聞こえていた。だが大都会の不感症群たちにはその物騒な声もまたただのBGMとしか聞こえない。他社のSOSの叫びが聞こえたのか聞こえなかったのか。
その傍らを通り過ぎる女性三人連れの満面の笑顔が妙に不気味だ。声の主は少女だった。
0 おねがいわたしをさがして
1 母親に罵声のひとつも浴びせて君の名は
2 仮面の朝と復讐の夜
3 君の眼の中の色彩
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